ダマスクローズとブルガリア
バラの花の仲間は細かく分けると世界中に2万種類以上が存在していると言われますが、その中からローズウォーターとして利用されるのはダマスクローズとセンティフォーリアのたった2種類だけです。なかでも高品質なローズウォーターの7割以上にはダマスクローズが使われています。
ダマスクローズのふるさとは東ヨーロッパのブルガリア、ヨーグルトなどでもおなじみの自然の魅力あふれるとても美しい国です。ブルガリアは世界でも最も有名なバラの産地です。なかでもブルガリアのほぼ中央に位置するバルカン山脈からスレドナ・ゴラ山脈にかけての地域は「バラの谷」と呼ばれており、世界で最も良質なダマスクローズの多くがこの一帯で収穫されています。ダマスクローズそのものはブルガリアの他にもトルコ、イラン、モロッコなどでも生産されていますが、香りのよさや品質の点、生産量においてもブルガリアのバラの谷から収穫されたものが他の生産地のものを圧倒しています。
バラの谷では毎年初夏の6月上旬、バラの花の収穫を祝ってバラ祭りが盛大に行われます。バラの花の香りの成分は日中気温が上がると急激に失われてしまいます。そのため収穫期のバラの谷では夜も明けきらぬ早朝から手摘みで収穫されその日のうちに工場で加工されます。
バラの谷で収穫されるダマスクローズから作られたローズオイルやローズウォーターは、古代ヨーロッパの時代から貴族など地位の高い女性に愛用されてきました。現在でもシャネルやティファニーなど世界でも最高級の香水には必ず使用されています。
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